家づくりコラム
2022.08.12性能

【性能】大事なのは断熱性!暮らしを快適にする窓

気温の変化は暮らしの快適度を変えます。
「寒い」のも嫌ですが、「暑い」のも嫌。
せっかく家を建てるなら、快適に過ごせるおうちにしたいもの。

今回は、おうちで快適に過ごすために大事なポイントのひとつ。
「窓」についてです。

 

大事なのは断熱性!暮らしを快適にする窓

住まいの中で熱の出入りが一番大きいのが「窓」です。

実は、窓から
夏は約74%の熱が窓から入ってきて
冬は約52%の熱が窓から出ていく
と、言われています。

夏は暑さが入ってきて、冬は暖かさが逃げる(寒さも入ってくる)ということ。
なので、熱の出入りを少なくするために、窓の「断熱性」を高めると快適に過ごせるようになるのです。

 

暑い、寒い以外にもある、窓の影響

すぐに体感できるのは暑い、寒いかもしれません。
しかし窓の影響、他にも大事なポイントがあるのです。

 

●健康への影響

健康的に過ごせる室内温度は21℃と言われています。

そしてこの温度の差で引き起こすのがヒートショック。
急激な「温度差」による血圧の変化で、心筋梗塞や脳梗塞、不整脈を引き起こしやすくなり、身体へ悪影響を及ぼします。
気温の低い冬などは、浴室だけでなく住宅内の様々な場所で生じると言われています。

 

●結露

室内が暖かく、外が寒いとき、室内の窓付近の空気が冷やされて、空気中に含まれる水蒸気が水滴となって窓に付着します。
これが、結露です。
結露はカビやダニの発生や繁殖の原因になったり、家具や壁紙の傷みが進んだりしてしまいます。

 

●節電、省エネ

暖房時や冷房時の熱の流出入を抑えれば、エアコン効率もアップ。
消費電力を減らすことで暖冷房費の節約になります。
さらにCO2排出量も大幅に低減することができてエコ!
逆に、熱の流出入が多ければ、消費電力がどんどん大きくなることに……

 

性能のポイントはサッシとガラスの種類

「窓」のサッシとガラスは、この部分の名前。

この部分の種類に違いがあります。
まずはガラス
断熱性能が高い順に、

 

①単板ガラス
その名の通り、ガラス単体。1枚ものの窓ガラス。

 

②複層ペアガラス
ガラスが2枚構造。

 

③Low-E 複層ペアガラス
ガラスが2枚構造で、ガラスにLow-eという特殊金属をコーティングしたもの。

 

④アルゴンガス入Low-E 複層ペアガラス
上記の構造に、ガラスとガラスの中空層にアルゴンガスを充填したもの。

 

⑤アルゴンガス入Low-E 複層トリプルガラス
ガラス3枚構造で、Low-e特殊金属をコーティングしたものでガラスとガラスの中空層にアルゴンガスを充填したもの。

 

⑥アルゴンガス入Low-E 真空トリプルガラス

続いて、窓サッシ。

 

①アルミサッシ
一般的に普及しているおなじみ金属製の窓。

 

②アルミ樹脂複合サッシ
窓サッシのパーツのうち、室内側の障子と枠のみ樹脂製になっているもの。

 

③樹脂サッシ
サッシ全体が樹脂で構成されたもの。

 

④木製サッシ
サッシ全体が木製になっているもの

 

窓断熱を決める3要素

上記のように、ガラスとサッシには種類があり、それをどう組み合わせているかで断熱性能が変わります。
窓の断熱性能を決める大きな3要素をまとめると、

 

1.ガラスの枚数
2.ガラスの間の中空層
3.ガラスの表面の金属膜の有無

窓断熱で健康で快適な暮らし

窓の種類は様々ありますが、予算もピンからキリまで。
もちろん断熱性能が高い方が予算も上がります。

家の窓すべてを一番断熱効果が高いものにするのではなく、太陽の当たり方や、風の通りを考慮したり、そもそも窓を少なくする、という選択肢もあります。

どこに、どんな窓を使うか。
住んでいる地域や気候、暮らし方によって考えてみてくださいね。

 

木製サッシを使用した例。強度の関係でアルミや樹脂では難しい、こんな大きな窓も実現可能です。

+1DAY (有)西建住宅

 

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