家づくりコラム
2023.04.28雑学

【雑学】知っておきたい「ため池」の話

【アイキャッチ画像】
とある池のほとりに建つ邸宅。
2階の個室はあえて離し、プライベート感を重視。
渡り廊下兼テラスでつなぐことで屋外と触れ合う空間が多くなり、このすばらしい景色をより楽しむことができます。

 

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ため池とは

ため池とは、降水量が少なく、流域の大きな河川に恵まれない地域などで、農業用水を確保するために水を貯え取水ができるよう、人工的に造成された池のことです。ため池は全国15万箇所存在し、特に西日本に多く分布しています。

ため池の多くは江戸時代以前に築造され、築造にあたっては、各地域において試行錯誤を繰り返して得られた経験をもとに造られたものと推測されます。
農林水産省ウェブサイト「ため池」より引用)

 

 

香川県は全国で3番目にため池が多い

 

1位 兵庫県(22,107)
2位 広島県(18,793)
3位 香川県(12,269)

農林水産省ウェブサイト「ため池」より引用)

 

 

観光地としてのため池

満濃池(まんのういけ)

かんがい用のため池としては日本最大級のもので、創築は大宝年間(701~704)と伝えられています。その後、弘仁12年(821年)に弘法大師空海が改修にあたり、唐の最新土木技術を駆使し、日本最初のアーチ型ダム方式の堤防を短期間に完成させ、従来の数倍の強度を誇るため池を築き上げました。その後も改修や嵩上げ工事を重ね、今では1,540万トンの貯水量を誇り、「讃岐の水がめ」として空海の恵みの水をたたえながら海のように広がっています。

うどん県旅ネット「満濃池」より引用)

 

豊稔池堰堤(ほうねんいけえんてい)(観音寺市)

阿讃山脈を分け入る柞田川(くにたがわ)上流に「豊稔池堰堤」はあります。長い年月の風雨にさらされた堰堤は、まるで中世ヨーロッパの古城を思わせる偉容と風格があり、水を湛えた水面と周囲の山並みとの調和で四季折々に見事な景観を見せてくれます。

うどん県旅ネット「豊稔池堰堤(アーチダム)」より引用)

 

 

ため池での事故

毎年4月頃から、全国各地のため池で転落、死亡事故が相次ぐ傾向にあります。香川県でも2021年5月に、丸亀市のため池で親子が亡くなる事故が起きています。
ため池の多くは個人の管理地で立入禁止ですが、知らずに入り込んだり遊んだりしているうちに、誤って転落してしまうケースが後を絶たないそう。
日本で一番面積が小さいにも関わらず、日本で3番目に多くため池を有する香川県において、ため池は身近な存在。
もしものときのこともきちんと知り、備えておきましょう。

 

ため池に落ちてしまったら
①自力での脱出は無理

香川県にあるため池の多くは「皿池」と呼ばれる、すり鉢状の造りになっています。
水深が浅く、落ちてもすぐ上がれそうに見えますが、斜面には藻がびっしりと生えていてよく滑るため、たとえ体を鍛えた大人でも岸から這い上がるのは無理だと言われています。
(参考:Yahoo!JAPANニュース「ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか」

 

②「背浮き」で救助を待とう

着衣で水に落ちた場合は、息を吐かずに速やかに「背浮き」の体勢をとります。
①両手で水をかきながら、体が水面に対して水平になるように体を浮かせていきます。
②あおむけになり、鼻と口が水面から出たら、大の字の体勢になり、ここで初めて息を吐きます。
③そのまま浮いた体勢で、なるべく動かないようにして救助を待ちます。
NHKウェブサイト「水難事故の正しい対処法「背浮き」とは?救助の方法と適切な行動」より引用)

 

簡単に紹介しましたが、専門家の指導のもと、正しいやり方を身につけるのがベスト。
たとえば、香川県ではライフジャケット親子体験会を毎年実施しています。
ぜひこうした機会も活用してみてください。

 

ため池に落ちた人を見かけたら
①大声で周りの人に知らせよう
②118番(海上保安庁)・110番(警察)・119番(消防)へ通報
③助けるときの注意点

・自分がため池に入って助けようとしないこと
・脱出補助の器具や設備があるか確認しよう
・浮くもの、長いものがあれば投げ入れて救助を試みよう
・声をかけ続けて落ちた人を安心させよう

 

 

土地購入に関する注意点

多くの人にとって、家づくりは一生に一度の大きな買い物。
だからこそ、長く住めるかどうかは気になるところです。
住み始めたあとで「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、事前にきちんと確認しておきましょう。

 

昔はため池だったかも?

水場を埋め立てた土地は、地盤がやわらかい可能性があります。
地盤調査は、土地を購入したあとでなければできないことがほとんど。
しかし、調べることである程度の推測はできます。

 

 

①建築会社に相談してみよう

建築会社が決まっているなら、まずはその土地について聞いてみましょう。
地域密着型の工務店は、その土地や周りの歴史をよく知っているかも。
また、「すぐ近くで施工を手掛けたことがある」なんて経験があるかもしれません。

 

②地目の履歴を調べよう

地目(ちもく)とは、不動産登記法により定められた土地の用途による区分のこと。
法務局で遡って調べることができます。

 

ため池に近い土地を購入するときは
①ハザードマップを確認しよう

かがわ防災Webポータルから、調べられます。
目当ての土地が何色か確認しておきましょう。

(画像:ため池ハザードマップ(庵治大池:洪水時)

 

②いざというときの備えを

防災グッズをそろえたり避難場所を調べたり、もしものときどうするかを家族みんなで話し合ったり。
住んだあとのことを事前にシミュレーションしておくことはとても大切です。

 

 

おわりに

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