家づくりコラム
2024.03.14基礎知識

【基礎知識】知っておきたい住宅用語「建ぺい率」と「容積率」

家づくりを進めるなかで次々とでてくる専門用語。
そのなかでも、知っておくと家づくりがもっとはかどる言葉を紹介します。

 

 

はじめに

建築予定地が決まって、これから設計図を考えるとき、
「庭はいらないから、敷地いっぱいに建物を作りたい」
「3階建てにして、秘密基地みたいな地下室もほしい」
なんて、あれこれ想像をふくらませるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。

それぞれの土地には「用途地域」が定められていて、それに応じてさまざまな規制が設けられています。
なかでも、とくに家づくりに深く関わるのが「建ぺい率」と「容積率」。
災害時の安全確保や環境良好な市街地形成のため、建設できる建物の大きさは、地域ごとに設定された「建ぺい率」と「容積率」で、それぞれ上限が定められています。

 

 

建ぺい率

建ぺい率とは

敷地面積に対する建築面積の比率のことを指します。
建築面積とは、建物を真上から見たときの面積のこと。1階の面積になることが多いですが、1階よりも2階のほうが広い場合は、2階の面積が該当します。

 

計算方法

建ぺい率=(建築面積÷敷地面積)×100

たとえば、「100㎡の土地で建ぺい率が60%」の場合
建築できる面積は60㎡が上限になります。

 

数値

全国的には、30~80%が存在し、用途地域によって異なります。
香川県では、60%の場所が多いです。
ほかは、商業地域・近隣商業地域が80%、用途指定のない区域が70%、第一種低層住宅専用地域が40・50・60%などがあります。
また、角地や防火地域に該当する場合は、制限の緩和があります。

建ぺい率はインターネットでも調べられますが、分からないときは不動産会社に相談するか、各市区町村の「都市計画課」もしくは「建築指導担当課」へ問い合わせてみてください。

 

 

容積率

容積率とは

敷地面積に対する延床面積の比率のことを指します。
建ぺい率が「平面的な広さの制限」なのに対して、容積率は名前のとおり「立体的な広さの制限」になります。
ざっくりと言い換えると、「何階建てまで作れそうか」という目安にもなります。

 

計算方法

容積率=(延床面積÷敷地面積)×100

たとえば、「100㎡の土地で容積率が200%」の場合
延床面積(建物のすべての床面積の合計)は200㎡が上限になります。

 

数値

全国的には、50~1300%が存在し、こちらも用途地域によって異なります。
香川県では、200%の場所が多いです。
ほかは、商業地域が200~800%、近隣商業地域が200・300%、第一種低層住宅専用地域が60・80・100%、第二種低層住居専用地域が100・150%などがあります。
また、土地の前面道路の幅が狭い場合は、さらに制限がかけられます。

こちらも建ぺい率同様、インターネットでも調べられますが、分からないときは不動産会社に相談するか、各市区町村の「都市計画課」もしくは「建築指導担当課」へ問い合わせてみてください。

 

 

合わせて考えてみよう

「200㎡の土地で、建ぺい率が60%・容積率が100%」の場合

建築面積は、200㎡×60%=120㎡
延床面積は、200㎡×100%=200㎡

仮に、1階の床面積を120㎡にした場合、2階部分は200㎡-120㎡=80㎡が上限になります。

 

 

 

おわりに

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