家づくりコラム
2022.10.14性能

【性能】おうちの快適さに関わる性能用語~気密~

おうちで過ごすと気になってくる家の「快適さ」。
その大事なポイントが「気密」と「断熱」です。

最近では、高気密・高断熱をウリにする家がとても増えています。
『香川の家』でもよく見る単語のひとつです。

 

このコラムでは、なかでも「気密」とは何なのか。
家づくり、暮らしにおいて、なぜ大事なのか。
基本的な部分をお伝えします。

 

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C値0.14cm²/m²、UA値0.43W/m²Kで光熱費を抑え、耐震等級3で家族を守る安心の長期優良住宅。白×黒のコントラストも美しい外観。

 

 

気密とは?

住宅における「気密」とは、おうちの隙間をできる限り少なくして、空気の出入りを抑えること。
高気密とはつまり、気密性が高いということ。
気密性が高い住宅というのは、壁や窓などの隙間をできるだけなくした住宅のことです。

 

 

なぜ、隙間をなくすのが大事なのか

隙間が空いていると、

 

・外の暑い・寒い空気が入ってくる
・エアコンで調節した空気が逃げていく
・つまりエネルギーを多く使ってしまう(非省エネ)

 

こんなことが起こります。

日本の昔ながらのおうちってこんな感じですよね。

 

隙間をなくすとこれらのデメリットが解決!
外からの花粉やほこり、PM2.5などの有害物質も入りにくくなり、健康にも大きなメリットがあります。
隙間をなくす、気密性を高める、大事ですね!

 

 

気密性を表す単位

C値(隙間相当面積)

住宅内にどれだけの「隙間」があるかを示す値です。

「隙間の面積」÷「延べ床面積」で、床の面積1平方メートルあたりに、どれだけ隙間があるかを数値化したものです。

このC値は、
・数値が大きければ大きいほど隙間が広い・多い
・数値が小さければ小さいほど隙間が狭い・少ない
と、なります。

 

40坪(132㎡)くらいの家だとすると、

 

上の図はあくまで一例です。

 

 

気密測定とは?

C値は、専用の機械で「気密測定」をすることで数値を出します。
こんな機械です。
バズーカ砲みたいですよね!

 

 

この機器で、室内の空気をすべて外に出して、室内と室外の圧力差を測ります。

隙間が大きいと、いくら機械で空気を外に出しても隙間から空気が入ってくるから、内外の圧力差が小さくなります。
反対に、隙間が小さいと空気が入ってこないから、圧力差が大きくなります。

この原理を利用して、圧力差と通気量の関係から、建物全体の隙間の大きさやC値が測定できるという仕組みです。

 

これで分かるのは、気密性が良いのか悪いのかと、
隙間が少ない = 施工が丁寧、現場の技術力が素晴らしい
ということ。
高性能なおうちが出来るのは、現場に入る大工さん職人さん、監督さんの意識と、丁寧な作業があってこそ、なのです。

 

 

おわりに

快適なおうちを作るために「気密」が欠かせません。
しかし、気密だけでは、いい家、省エネ、快適な暮らし、にはなりません。
「断熱」についてのコラムもあわせて、ぜひ読んでくださいね。

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