家づくりコラム
2024.07.03デザイン・間取り

【デザイン・間取り】ランドリールームは本当にいるの?

四国が梅雨入りしてから約1ヵ月、ジメジメした日が続きますね。
この時期のお悩みのひとつが、洗濯ものではないでしょうか。
外干しはできないし、部屋干しすると湿気やカビが気になる…

そんなときに、あると便利なのが「ランドリールーム」。
以前もご紹介したように、ランドリールームを取り入れる家は増えています。

『香川の家』最新号では、新築実例のうち「ランドリールーム」や「洗濯室」といった専用の部屋を設けている家は13件。洗面所や脱衣室を広めに取って、物干し竿やカウンターを設けた「兼用ランドリールーム」のある家は16件ありました。
(※筆者調べ。モデルハウスを除く実例52件のうち、間取り掲載があるものを目視で集計しました。)
約半数のおうちが、洗濯の一連の作業がすべて室内でまかなえる、と言えます。

とはいえ、残り半分はランドリールームのない家。
「本当にいるの?」と疑問に思う人もいると思います。
そこで、ランドリールームのおすすめポイントや、作らない場合はどうするかなどを、最新号の実例を見ながら解説していきたいと思います。

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①最短動線で一連の作業をラクに完結

・共働きで家にいる時間が短い人
・育ち盛りのお子さんがいるなどでまとまった時間が取りにくい人
・家事がキライなのでとにかくラクに済ませたい人
そんな人こそ、ランドリールームはおすすめです。

洗濯が億劫になりがちな原因に、「工程ごとに移動が必要になる」ことがあります。
衣類を洗って、外に干しに行って、数時間後に取り込みに行って、空いたスペースで衣類を畳んで、タンスやクローゼットにしまう…これらの場所がバラバラだと、工程ごとにちょこちょこ移動が必要になるので、結構歩かされるし、その分余計に時間がかかります。

ランドリールームにまとめれば、この“移動時間”のムダが大幅にカット。効率アップにつながります。
「予算や面積が厳しいから、専用の部屋を作るのは難しい」なんて人は、洗面所や脱衣室とドッキングしたタイプはいかがでしょうか。

洗面脱衣室とランドリールームのハイブリッド型。クローゼットが隣接しているので、しまうのもすぐに済みます。
仕切り壁のニッチ収納には、除湿機をセット。湿気対策もバッチリです。

 

 

②外干しと部屋干しのいいところ取りができる

角部屋にして窓を2面にしたり、大きな掃き出し窓を設けたりすれば、たっぷりの日差しを室内に取り込めます。お日さまの力を借りながら、花粉やPM2.5などのアレルゲンを気にせず安全に干せるので、外干しと室内干しのいいところ取りができます。
掃き出し窓の向こう側に庭やウッドデッキを設けて、外干しと部屋干しが気軽に使い分けできる“技あり動線”もおすすめです。

頑固な汚れがある衣類と普段着を分けられるように洗濯機は2台置き、中央に予洗い用のシンクも完備。
洗濯が終わったら、掃き出し窓からそのまま外に干せる動線の短さもポイント。

 

 

③湿気対策は必須!

ランドリールームの除湿や湿気対策は必須。
短時間で局所的に温度・湿度が上がれば、カビが発生するリスクが高まります。
最近の新築戸建ては、第一種換気システムが主流。窓を開けなくても家じゅうキレイな空気で満たされ、機種によっては温湿度もコントロールできます。
ランドリールーム内に給気口を設けるのもひとつの手ですが、サーキュレーターや除湿機を併用すると◎。なにより、洗濯ものの乾きが早くなります。

浴室、ランドリー、洗面所、ファミリークローゼットと一直線につながる利便性の高い間取りも魅力。

 

 

 

④干す位置は動線を考慮して

物干し竿の位置は、衣類を干したあとのことも考えて決めましょう。
カウンターの上にハンガーバーを設ければ、空間の上と下、どちらも有効活用できます。

脱衣室とランドリールームを兼用にし、隣にはファミリークローゼットを。洗濯から乾燥、収納までの全部が1ヵ所で完結します。

 

 

 

⑤見た目にもこだわるなら

いくら専用の部屋を設けたとしても「生活感がでるからイヤ」という人もいるかもしれません。
不要なときはしまえるホスクリーンもありますが、「付けたり外したりが面倒」なんて人は、スタイリッシュなアイアンバーやインテリアを損なわないワイヤータイプはいかがでしょうか?

タイルや真鍮使いが美しい洗面台と、黒のアイアンバーが目を引くランドリールーム。スウェーデン生まれの床材「ボロン」でさりげなく統一感をだして。

 

 

 

⑥「乾太くん」を導入すればよいのでは?

オール電化にするか、ガスを併用するかは、家づくりにおける大きな選択のひとつ。
もしガスを導入するなら、ガス衣類乾燥機「乾太くん」はぜひ取り入れたいものです。
オール電化の家なら浴室乾燥機を付けるか、衣類乾燥機もしくは乾燥機能付きの洗濯機を購入するかになると思います。

いずれの設備を導入するにしても、“乾燥機にかけられない衣類”や“布団などの大物”をどうするかは事前に考えておきましょう。
たとえば、タオルや下着などの毎日使う綿製品は乾燥機、セーターは外干しのように、併用や使い分けができる状態がベスト。「乾燥機が壊れちゃった」なんて、不測の事態が起きてもフォローできます。

外干しと衣類乾燥機を併用している例。
ウッドデッキには、物干し竿の付いた屋根が張られているので、急に雨が降っても安心ですね。

 

⑦2階建てなら、ホールや吹き抜けを利用するのも◎

2階建ての家なら、1階よりも採光にすぐれた2階を有効活用する手もあります。
吹き抜けのそばなら通気性がよいので、洗濯ものの乾きも早そうですね。

階段上のフリースペース。普段は洗濯ものを干す場所として活躍しています。

 

おわりに

ランドリールームがいるか、いらないか。
その判断は、家族の生活スタイルを見つめ直すことから始まります。

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